日本化學會誌
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臺灣産植物種子油の研究(第十八報)
アンナンウルシの中果皮より得らるる〓及び種子油に就て
畑 忠太國崎 辰喜
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1940 年 61 巻 12 号 p. 1288-1291

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抄録

アンナンウルシ(Rhus succedanea L. var. Dumoutieri Kudo et Matsuura)の中果皮には7.54%の木〓類似の固體脂を含有し,融點54~55°,甚だ粘靱性に富む.主成分はパルミチン酸にして約82%を占め,他にオレイン酸8%,ステアリン酸4%,リグノセリン酸2%及び微量なれどテトラデセン,ヘクサデセン酸存在し,二鹽基性酸はヘネイコサンヂカルボン酸(C23H44O4)にしてその量は約2%なり.種子油は收量5.07%にして半乾性油に屬する液状油にしてオレイン,リノール,パルミチンの三成分酸よりなる.不鹸化物としては中果皮〓よりミリシールアルコール及びシトステロールを檢出し,種子油よりはシトステロールを檢出せり.

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