1941 年 62 巻 10 号 p. 984-989
1) 鐵-ニッケル合金を觸媒としてアンモニアの分解速度を測定した所,温度上昇時觸媒が變態すべき温度に於て速度の急變がある事を認めた.
2) 然るに温度を下降して行けば,變態の始まる温度は上昇の場合より低温度にあるに伴つて,ヒステレシスを示すべきに,實測は上昇下降全く一致してそれを示さなかつた.
3) 燒鈍の温度,時間を變へ,又下降速度を變へても矢張りヒステレシスを示さなかつた.
4) それらの原因に就き若干の考察を加へた.
5) 實驗結果は,α態の方が見掛上の活性化熱が小であつた.
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