1941 年 62 巻 11 号 p. 1139-1145
2.2% Beを含有するBe-Cu合金の燒戻硬化中に起る顯微鏡組織變化を各種の腐蝕劑を使用して詳細に研究し,硬化の初期に於て極めて興味ある組織變化を發見した.尚,從來の研究結果相互間に認められるγ析出組織の相違の原因をも明かにした.
更に, Be含有分の多少に依る燒戻硬化組織の變化をも仔細に鏡査し,該變化は一般に二段に起る事を認めた.斯くて,本合金の燒戻硬化機構は從來考へられてゐるものよりも更に複雜なのである事を知つた.
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