1942 年 63 巻 1 号 p. 1-8
エチルアルコールの接觸的熱分解による1, 3-Butadieneの合成の研究を行ひ酸化マグネシウムに鹽化物,硫酸鹽,燐酸鹽等を添加せるものが有効なることを見出せり.又Hydrated waterを有する酸化マグネシウムが本反應に優秀なる結果を示すは前報にて報告をなせし處なれども之に前述の鹽類を助觸媒して添加せるものは尚一層良好なる結果を示せり.
之等の鹽類を添加せる場合に於ても反應温度は約400°を最適とし又觸媒の焙焼温度は400°以上にては成績良好ならざること,及び水酸化マグネシウムの脱水轉移温度が400°なることよりMgOの接觸作用の強弱はそのHydrated waterに由來するものあらんことを再確認せり.
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