日本化學會誌
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金屬原子に配位せるアムモニア分子の空氣による酸化(第二報)
川久保 正一郎
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1942 年 63 巻 1 号 p. 12-14

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抄録

アムモニアを酸化して硝酸を得る反應に於て觸媒として使用せられる白金及びコバルト等にアムモニアを配位せる錯鹽がよく發達して居る事實に鑑に,アムモニア錯鹽に於けるアムモニア分子の酸化を研究し,それが200°C以下の比較的低温で容易に酸化せられる事を認め第一報として既に發表して.その研究を續行して得たる結果を報告する. [Co(NH3)6]Cl2は100°C以下於てはアムモニアの酸化が起らない.その他[Co(CONH3)6]2(SO4)3・4H2O, [CO(NH3)5(H2O)](SO4)3・3H2O, [Co(NH3)4(H2O)2]3(SO4)2・3H2Oに就て實驗を行ひ,窒素酸化物の收量のよい反應温度は錯鹽により異なる事等を認めた.

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