1942 年 63 巻 1 号 p. 64-70
鮪はマグロ科の海産硬骨魚にして學名T〓nnus orientalis (Temminck et Schlegel),生肝臟の含油率18.5%,ヴィタミンA源として盛に採油せられその含量約6萬國際單位を示す.不鹸化物は8.55%に相當しヴィタミンAを主成分とし他にコレステロールの少量を含み,脂肪酸はオレイン酸28%,パルミチン酸26%,鰛酸23%アラキドン酸10%,ヘクサデカトリエン酸6%,ステアリン酸4%,ミリスチン酸2%及他に少量のオレイン酸列C20, C22酸よりなる.
骨油は骨粉製造の際副生する油にしてヴィタミンAの呈色反應陰性,不鹸化物の含量も微量にして特徴なく脂肪酸はパルミチン酸,オレイン酸を主成分とし,他にミリスチン酸,ステアリン酸,鰛酸及エイコセン酸を含有す.
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