日本化學會誌
Online ISSN : 2185-0909
Print ISSN : 0369-4208
紅檜根油成分研究(第三報)
桂 重雄
著者情報
ジャーナル フリー

1942 年 63 巻 11 号 p. 1470-1476

詳細
抄録

本報に於てはセスキテルペン及び第三級セスキテルペンアルコールに就いて述べた.
1) セスキテルペン(I)なる構造を有することを究め,これにセスキベニヘンと命名せり.
2) 第三報セスキテルペンアルコールには恐らく2種ありてーはオイデスモールなる事を確定し,他は沸點151°/10mm, α29D-4.12, d2940.9560, n29D1.5033なる恒數を有する液體なるも,その酸化生成物がオイデスモール酸化生成物と一致する點より見て,恐らくオイデスモールを主成分とする不純なる溜分ならんと思はるも,この點尚不明なり.

著者関連情報

この記事は最新の被引用情報を取得できません。

© The Chemical Society of Japan
前の記事 次の記事
feedback
Top