1942 年 63 巻 3 号 p. 270-274
著者は不純なタカアミラーゼ溶液に醋酸亞鉛を加ふるときは多量の沈澱を生じその母液に酵素力完全に殘すこと,また醋酸ウラニルは酵素を完全に沈澱せしむることを認め,これらの性質をタカアミラーゼの精製に利用した.次にタカアミラーゼ溶液にリバノール(2-Aethoxy-6.9-diamino-acridiniumlactat)を加へて生ずる沈澱を燐酸鹽溶液に溶し漂白土によつて色素を吸着せしめて全く無色のタカアミラーゼ溶液を得た.この酵素液の紫外部吸收スペクトルはチロジンのそれによく一致する.
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