1942 年 63 巻 4 号 p. 364-367
スチロール-メタアクリル酸メチル共重合生成物をベンゾール溶液として比分極を測定し,共重合生成物中のメタアクリル酸一基本體當りの双極子能率として1.65D (20°C)の値を算出した.この値よりスチロール-メタアクリル酸メチルの共重合生成物はそれぞれの成分のみにより成る重合體の混合物ではなく,主原子價連鎖分子中に兩成分分子が相當均一に分布にてゐる眞の共重合體であることを立證した.たほこれに關聯して,共重合の機構と反應生成物中の成分分子の配分状態に關して簡單な考察を行つた.
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