日本化學會誌
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蛋白質中のヌクレオチード核の檢出(第三報)
高杉 直幹
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1942 年 63 巻 6 号 p. 654-658

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抄録

本第三報に於ては通稱ビルマ豆と呼ばるゝ豆其の物より得たる蛋白質及び其の胚芽を除去せるものより得たる兩蛋白質よりLevene, Alsberg兩氏の方法により調製せる2試料に就き比較併行して次の諸實驗を行へり.即ち吸收スペクトルの測定,呈色反應,窒素及び燐の定量,ペントーズの檢出定量及びアスコルビン酸オキシダーゼ並びにペルオキシダーゼの作用等を研究せり.實驗結果より兩試料共一種のヌクレオチードなる事を確認し更に之は其の胚芽より來るものに非ずして蛋白質其の物より起因せるものならんと結論せり.

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