日本化學會誌
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鮪肝油に就て(第二報)
鮪肝油の脂肪酸成分
外山 修之
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1942 年 63 巻 8 号 p. 897-904

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抄録

鮪肝油の一試料に就て其の脂肪酸成分を檢索したるに飽和酸の量は大約15%位でパルミチン酸最も多く,其他にはステアリン酸とミリスチン酸とが存在し,なほステアリン酸よりも炭素原子數の多いものも僅か含まれてゐる.モノエチレン系不飽和酸としてはゾーマリン酸(Δ9:10_ヘキサデセン酸),オレイン酸(Δ9:10_オクタデセン酸),エイコセン酸,ドコセン酸及び少量のテトラコセン酸が含まれてゐる。ポリエチレン系不飽和酸ではC22H34O2, C22H32O2, C20H32O2, C20H30O2が主要部を占めC18H28O2も多少含まれてゐる. C22酸に就てしらべた所によると不飽和度がC22H34O2 (F5)とC22H42O2(F1)との間にあるC22H36O2(F4)C22H38O2(F3), C22H40O2(F2)は存在するとしても多くはない.

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