1943 年 64 巻 1 号 p. 23-30
重エチレンとプロピレンとの間の重水素交換反應を速度論的に解析し,次の結論に到達した.
1) プロビレン分子の水素原子の中最も交換反應を起し易いものは,末端にあるメチレン基の2個の水素原子であり,次はメチル基の結合せる中央の炭素原子の持つ1個の水素原子であつて,最も交換反應を起し難いものはメチル基の3個の水素原子である.
2) 末端にあるメチレン基の持つ2個の水素原子は,メチル基の結合せる中央の炭素原子の持つ1個の水素原子に比較して,數倍程度交換反應を行ひ易い.
この記事は最新の被引用情報を取得できません。