日本化學會誌
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ポーラログラフ法分析装置の改良と其の性能の進歩に就てII
前放電消去装置
石橋 雅義品川 睦明雀部 正
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1943 年 64 巻 10 号 p. 1317-1320

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抄録

1. ポーラログラム上の前放電者の與へる波を畫面より消去して,目的とする後放電者の波を好適箇所に印畫せしむるにはH. Hohnの提案せる前放電消去裝置をポーラログラフに適用するを要する.著者等は之に就き,その囘路配線上,通常囘路と本效果を得るための囘路との切替を行ひ得る如く爲し,又第1圖A, Q兩電池よりの兩種各々逆電壓が別々に鏡電流計に入るために起る電流計の惡性能部分及び破壊を避けるためH-H′の如きナイフスヰッチを設けて之を防止し,以て極めて大なる前放電者を消去可能ならしめ,更に分流器Fの入力側にQ電壓を入れて鏡電流計の安全を計り,以上の目的に沿ふべくK抵抗を可變として使用範圍を廣汎ならしめた
2. 該改良裝置を製作すると共に之が性能をPb.., Zn..兩者の組合せを以て試驗し海水を基底溶液となす場合等に就き良好なる結果を得た

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