1943 年 64 巻 10 号 p. 1393-1395
麹菌中に含まれてゐる酵素カタラーゼの化學的性質を研究する目的で,市販品タカヂアスターゼからカタラーゼ分離精製する方法を追求した結果,メタノール分別法及びアセトン分別法を並用することによつて,アミラーゼの作用微弱でカタラーゼの純度の比較的高い製品を得た.該製品の吸收スペクトルを檢べた結果,タカヂアスターゼ中のカタラーゼはヘミン類似の鐵-ポルフィリン錯化合物を作用基として含むことを略々明らかにしたが,尚その本質を明らかにするに至らない.
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