日本化學會誌
Online ISSN : 2185-0909
Print ISSN : 0369-4208
液體膜の安定度(第二報)
單一泡沫の存續時間に關する實驗
中川 鶴太郎鮫島 實三郎
著者情報
ジャーナル フリー

1943 年 64 巻 3 号 p. 360-364

詳細
抄録
液面に生じた單一泡沫の存續時間を測つた.純粹なる液體に於ては一般に泡は直ちに消えるけれども,若し液面に乾燥空氣をあてるときは泡の壽命が長くなる.然しその液の蒸氣で飽和した空氣を吹付けたのでは泡が安定化されない.これは液の蒸發の有無が泡の安定度を左右するものと考へられる.又二成分混合液に就て單一泡沫の安定度を測つた.その結果開器に於ては閉器に於けるよりも泡が安定であることを知つた.これは前報の膜高さの實驗結果と一致する.
著者関連情報

この記事は最新の被引用情報を取得できません。

© The Chemical Society of Japan
前の記事
feedback
Top