日本化學會誌
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酸化マグネシウムによる鹽素の吸着(第二報)
立木 健吉
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1944 年 65 巻 3 号 p. 252-257

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抄録

1) 前報に報告したマグネシヤによる鹽素の吸着に關する測定結果より恒温吸着平衡にはFreundlichの式が適用されること明かとなり,夫々の實驗温度に對し次の吸着式を得た.
a25°=18.855p0.2542
a35°=16.210p0.2527
a45°=14.673p0.2428
2) 以上の恒温吸着式より恒量吸着量を算出し吸着量が夫々45mg, 55mg, 65mgに對し恒量吸着平衡式として
logp45=9.70135-2449.276/T
logp55=10.30284-2527.788/T
logp65=10.80659-2592.19/T
を得た.
3) 恒量微分吸着熱として吸着量が45mg, 55mg, 65mgの場合に夫々-11,206, -11,566, -11,826, cal/モルを得た.
4) 前記恒温吸着平衡式から壓が20mmから700mmHgの範圍に亘る數種の壓の下に於て,温度が25°C, 35°C, 45°Cの三種の温度に對する恒壓吸着量を求め,この數値から恒壓吸着式ap=ao-ktの定數ao及係數kを計算した.
5) 上記の係數kk=0.21296p0.28579なるpの凾數として表はされるので此のkを恒壓吸着式に代入しp, t, aを含む一般吸着式
a=ao-0.21296p0.28579t
を得た.
6) 前記恒壓吸着の計算結果から0°Cに於ける恒温吸着式を求めた.

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