日本化學會誌
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グアニルシアナミド(ヂシアンヂアミド)とメチルアミン鹽との熔反應機構に就てシアナミド誘導體に關する研究(第十九報)
杉野 喜一郎山下 素治
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1944 年 65 巻 3 号 p. 271-280

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抄録

筆者の一人(杉野)は先にグアニルシアナミド(ヂシアンヂアミド)とアムモニウム鹽との溶融反應に依るグアニヂン鹽生成機構の決定に引續き,アニリン鹽を用ひて一般にグアニルシアナミド(ヂシアンヂアミド)とアミン鹽との共融に依るグアニヂン類生成機構と考へられるものを決定した.本報は更に此機構脂肪屬アミンの場合も適用し得るか否かを知るため,メチルアミン鹽酸鹽を試料として前同樣の研究を行つたものである.其結果此場合も亦大體筆者等の反應機構に從ふ事を確認し得ると共に從來の本反應に關するWerner其他の大なる誤膠を是正し得た.尚各生成物の量的關係は芳香屬アミン鹽の場合と異なる所のある事が明かとなった.

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