日本化學會誌
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種々の金屬酸化物觸媒に依るアムモニアの低温酸化
森田 徳義
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1944 年 65 巻 6 号 p. 542-548

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抄録

接觸酸化反應に於ける酸素の行動を,氣態酸素と水蒸氣との間に於ける酸素原子の接觸交換反應との對比により推定せんとする實驗の一例として,アムモニアの低温酸化反應を檢した.種々の金屬酸化物觸媒のアムモニア酸化に對する活性度は,接觸交換反應に對する活性度と略々比例して居り,兩者間に密接なる關係の存在せる事を示す.然しアムモニア酸化の認められ始める温度は,交換反應のそれに比すれば一般に著しく低い.此の事はアムモニアの酸化が,觸媒に賦活吸着されたる酸素の内,比較的賦活程度の低い酸素に依つても行はれ得ることに基くものと思はれる.更に助觸媒を添加したる時の影響を,酸化鐵觸媒の場合に就いて檢討した.

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