1) 志賀赤痢菌菌體外毒素の精製方法を改良し,駒込株よりは體重12gのマウスに對して最小致死量(m.l.d.) 0.1γ,東白株よりは1γのものを得た. 2)毒素核蛋白質の核酸部分と蛋白部分とを分離するに成功し,その各々の化學的及び免疫學的研究を行つた. 3)毒性及が沈降性は兩部分とも略々同程度に認められる. 4)駒込株及び東白株毒素の間には燐,硫黄含量に於て著しい差が認められる.又核酸中の糖の種類にも著しい相違が見出された. 5)分離せる蛋白部分は尚相當量(約10%)の糖を含んで居る.
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