日本化學會誌
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南方圏海魚並に肝油の化學の研究(第十報)
細目鮫並に花鮫肝油に就に
國崎 辰喜
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1944 年 65 巻 9 号 p. 752-755

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抄録

細目鮫(ホソメザメ),花鮫(俗稱)は臺灣南部沿岸に棲息する中型の鮫にしてその肝油は比重比較的大にして多量のヴイタミンAを含有せり.即ち其のヴイタミンA價は細目鮫320,000國際單位,花鮫は161,600國際單位を有す.脂肪酸成分は兩者共固體酸はパルミチン酸,ステアリン酸を主成分とし液體酸は殆んどモノエチレン系にしてオレイン酸主要部を占め他に少量の高度不飽和酸を含む.
不鹸化物は細目鮫肝油35.15%,花鮫肝油14.67%にしてヴイタミンAを主成分とするものなり.

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© The Chemical Society of Japan
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