日本化學雜誌
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リシノール酸誘導体の合成研究 (第1報) Oppenauer酸化によるリシノール酸メチルより12-ケトオレイン酸メチルの合成
三原 一幸高岡 京
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1958 年 79 巻 3 号 p. 282-288

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抄録

リシノール酸メチルをOppenauer酸化して12-ケトオレイン酸メチルを合成するため, その酸化条件および酸化生成物について, 1. アセトン・アルミニウムイソプロポキシド・ベンゼン, 2・アセトン・アルミニウムフエノキシド・ペンゼン, 3. シクロヘキサノン・アルミニウムイソプロポキシド, 4・シクロヘキサノン・アルミニウムイソプロポキシド・トルエン,キシレン, 5. シクロヘキサノン・アルミニウムフェノキシド・トルエン,キシレンの5種類について検討を行った。1, 2ではアセトン量を試料の80~110倍 (mo1比) , 反応時間, 15~25時間が好収率で, アルミニウムイソプロポキシド, アルミニウムフェノキシドのいずれでも大差なく, 副反応は起らない。3, 4, 5ではエライジン化, 加水分解が起りシス, トランス型の混合物が得られ, アルミニウムイソプロポキシドが好収率であった・

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