1959 年 80 巻 8 号 p. 818-821
前報に引きつづいてイオン性界面活性剤のミセル形成現象に対する対イオンの影響をしらべた。すなわち本報では試料として陽イオン性のハvゲン化ドデシルピリドニウムを合成し,これらの水溶液の導電率を測定しておのおのcmcを決定した。またそれと同時にエオシンを指示薬とする色素法によってもcmcを求めた。その結果これら活性剤のcmcは対イオンによって大幅に変化し,その値は塩化ドデシルピリドニウムでは最大でヨウ化物では最小であることがわかった。この実験結果にもとついてあわせて行なった塩の添加の影響を考察した。
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