1959 年 80 巻 9 号 p. 999-1002
北海道中央=部,大雪火山帯各所に湧出する17ヵ所,35泉源について化学的研究を行ない,その分析値を挙げて若千の考察を試みた。この地域では, 一般に蒸発残留物の少ない単純泉が比較的多く,またCl-HCO3-SO43成分の当量百分率を求めて陰イオンの上から分類するとC1型の温泉が少なく,HCO3型の単純泉が多い。このことは道西南部,東部にみられないことで,この地域の特徴であるvまた蒸発残留物が,1g/l以上の温泉は例外はあるがほとんどSO4型であった。
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