日本化學雜誌
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火山作用と関係ある無定形ケイ酸の性質とその応用的研究(第21~22報) (第22報)シラスの加熱変化
島 田欣菊池 三郎
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1960 年 81 巻 2 号 p. 230-232

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抄録

火山作用と関係ある無定形ケイ酸を主成分とする岩石のうち, 火山噴出物である例として南九州一帯に広く分布しているシラスを軽石部分と砂質部分にわけてその物理的, 化学的性質の熱変化過程について検討した。軽石部分も砂質部分もその性質はたがいに類似しており, 酸およびアルカリの溶解率は 700°~800℃ で最大値を示し, 熱分析や比璽, 酸およびアルカリの溶解率の加熱変化から粘土質物質の混在が予想された。また, 熱膨張収縮率, 吸水率, 気孔率等の測定によりシラスは 750℃ 付近よりとけ始めるようである。

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© The Chemical Society of Japan
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