1960 年 81 巻 2 号 p. 252-254
0.1N 塩化カリウム, チオシアン酸カリウム, 塩化アンモニウム・アンモニア, 水酸化ナトリウム支持電解質での亜鉛イオンの挙動について検討し, それらの四分波電位, せん移時間定数, 還元電子数を測定した。アマルガム酸化波の特異電位を四分波電位と比較し, 0.001% ポリアクリルアミドまたはゼラチンの共存がこれらに及ぼす影響を検討したが・銅・鉛・カドミウムおよびビスマスの場合と異なり,水銀の難溶性塩を形成するような支持電解質においてもゼラチン共存の影響がみられた。亜鉛イオンの定量には O.1N 塩化アンモニウム・アンモニア支持電解質が適しており, 10-3-3~2×10-4 mol/l Zn2+ の濃度範囲で 土1% 以内の偏差で亜鉛を定量することができる。
この記事は最新の被引用情報を取得できません。