日本化學雜誌
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クロノポテンシオメトリーによる分析化学的研究(第3~6報) (第5報)白金電極における第二鉄イオンの挙動について
永井 外代士
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1960 年 81 巻 2 号 p. 254-256

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抄録

0.5N 塩酸中の第二鉄イオンの白金電極におけるクロノポテンシオメトリー的挙動について検討した。四分確電位は +0.462 V vs.SCEで, せん移時間定数は 214A・cm・sec1/2/mol(25℃) である。この値は理論式から求めたせん移時間定数と良好な一致を示した。第二鉄イオンの濃度とせん移時間の平方根との間に 10-2~4×10-4mol/l の範囲で 士3% 以内の偏差で比例関係がえられたが, これより小さい濃度では波形がわるくなり,定量には用いられないことがわかった。溶存酸素は +O.20Vvs.SCE より還元波を与え,第二鉄イオンの低濃度におけるクロノポテンシオグラムにいちじるしい影響を示すことがわかった。

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© The Chemical Society of Japan
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