1960 年 81 巻 2 号 p. 259-262
アルミニウムのポンタクロムブルーブラック R 錯塩はアミルアルコールに抽出され, アミルアルコール溶液を紫外線照射すると赤色の螢光を発する。その螢光スペクトルは 540~700mμ にあり, 螢光強度とアルミニウムの濃度は比例する。アルミニウムをポンタクロムブルーブラック R 錯塩として, アミルアルコールで抽出し螢光定量するとき, その 0.05~1.5μg (アミルアルコール 25ml) を正確に定量することができる。銅, コバルトおよびチタンの存在は負誤差を与え, またガリウムの存在は正誤差を与えて妨害する。この方法をマグネシウム金属中の微量アルミニウムの分析に応用した。
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