日本化學雜誌
Online ISSN : 2185-0917
Print ISSN : 0369-5387
ISSN-L : 0369-5387
螢光分析法に関する研究(第12報) アルミニウムの螢光定量(ポンタクロムブルーブラックRによるアミルアルコール抽出法)ならびにマグネシウム中の微量アルミニウムの定量
石橋 雅義重松 恒信西川 泰治
著者情報
ジャーナル フリー

1960 年 81 巻 2 号 p. 259-262

詳細
抄録

アルミニウムのポンタクロムブルーブラック R 錯塩はアミルアルコールに抽出され, アミルアルコール溶液を紫外線照射すると赤色の螢光を発する。その螢光スペクトルは 540~700mμ にあり, 螢光強度とアルミニウムの濃度は比例する。アルミニウムをポンタクロムブルーブラック R 錯塩として, アミルアルコールで抽出し螢光定量するとき, その 0.05~1.5μg (アミルアルコール 25ml) を正確に定量することができる。銅, コバルトおよびチタンの存在は負誤差を与え, またガリウムの存在は正誤差を与えて妨害する。この方法をマグネシウム金属中の微量アルミニウムの分析に応用した。

著者関連情報

この記事は最新の被引用情報を取得できません。

© The Chemical Society of Japan
前の記事 次の記事
feedback
Top