1960 年 81 巻 2 号 p. 272-274
γ-オキシ酪酸のアルカリ塩を 230℃ に加熱するときはオキシジ酪酸ができる。 しかしこの反応を 180°~210℃ で長時間加熱するときには, とくにニッケル, 銅粉末の存在で加熱するときにはオキシジ酪酸ができないで, オキシル基に対して β-位の炭素原子のところで脱水縮合が起って β-オキシメチルーピメリン酸のアルカリ塩となる。これを酸性にすると γ-ブチロラクトン-β-酪酸となることを見いだした。これは文献に記載のない新規化合物であるが, この構造をいろいろの角度から検討し決定した。
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