日本化學雜誌
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オキシ酸に関する研究(第1~3報) (第2報)オキシ酸の縮合反応
芳賀 竹芳
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1960 年 81 巻 2 号 p. 274-277

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抄録

第1報で報告したように, γ-オキシ酪酸のアルカリ塩は 180°~210℃ で反応して, β-オキシメチル-ピメリン酸を生成する。これと同じように, γ-オキシ酪酸塩とグリコール酸塩との縮合反応により β-オキシメチル-グルタル酸, γ-オキシ酪酸塩と乳酸塩との縮合により α-オキシ-ピメリン酸, ε-オキシカプロン酸塩とグリコール酸塩との縮合反応により β-オキシメチル-ピメリン酸,グリコール酸塩と乳酸塩との縮合反応により, 砕オキシーグルタル酸, またたオキシ酪酸塩と β-オキシメチル-ピメリン酸塩との縮合反応により 3-オキシメチル-5-カルポキシメチル-アゼライン酸が生成きれることがわかった。これらは形の上ですべて, 一方のオキシカルポン酸の水酸基と, 他のオキシカルボン酸の β-位の炭素原子についている水素原子との間の脱水反応生成物として生成されていることがわかる。

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