日本化學雜誌
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還元分解に関する研究(第23報)ベツジル酸誘導体の接触還元分解
磯貝 浩司
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1961 年 82 巻 2 号 p. 247-250

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抄録

ベンジル酸およびその水酸基を種々の置換基にかえた化合物を接触還元した。OH,OCOCH3,0C6H5 ,,OCOC6H5,は還元分解されにくかったが,塩素はたやすく還元分解された。これは,ベンジル酸誘導体では置換基がすべて吸着基であり,相互の立体障害によってそれらが触媒に十分に吸着されにくいことによるが,塩素は触媒に強く吸着するために還元分解されやすくなると考えられる。

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© The Chemical Society of Japan
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