1965 年 86 巻 2 号 p. 191-196
ローダミンB-コパルト(III)錯体(以下R-Co(III))のポーラロコグラフ的挙動を調べ,さらに錯休中のローダミンB(以下R. B)ならびにコバルトの還元波の波高から両成分の結合比を決定した。
この錯体はチオシアン酸アンモニウム溶液中において2段波を示した。第1波は錯体中のコバルトの還元波であって,半波電位は約-1.13V(vs. SCE)に現われ,単イオンにおけるそれよりも20mV約負移行した。第2波は錯体中のR. Bの還元波あって,半波電位は約-1.39V (vs. SCE)に現われ, R. B白身それよりも約630mV負移行した。この錯体の結合体比は1:1であることが認められた。
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