日本化學雜誌
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アミンオキシド類のポーラログラムの非可逆理論による解析
伊達 佳男山本 春海
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1965 年 86 巻 7 号 p. 674-676

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抄録

トリメチルアミンオキシド,ジメチルベンジルアミンオキシド,ジベンジルメチルアミンオキシド,およびトリベンジルアミンオキシドなど一連の脂肪族アミンオキシドと,ジメチル-p-クルイジンオキシド,ジメチル-p-クロルアニリンオキシド,ジメチル-m-クロルアニリンオキジド,ジメチル-o-トルイジンオキシドおよびジメチル-o-クロルアニリンオキシドなど一連の核置換ジメチルアニリンオキシドのボーラログラムを非可逆電流圧曲線の理論によって解析した結果,いずれの場合にもlog kf-E(vs. SHE)関係は良好な直線となった。そしてその傾斜からきまるanaは化合物の反応中心における立体因子によってある程度の影響を受けるように思われる。
また両オキシド群のおのおのにおいてオキシドに対するlog kfoともとのアミンに対する pkaとの関係が既述1)2)のE1/2-pka関係と少なくとも定性的には一致するところから,構造と電極還元性との比較に用いたにれらE1/2の値が各アミンオキシドの電極反応におよばす構造上の特質をはば表わしていると考えることができる。

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