前報に引きつづき,今回は2成分混合ガス系および放電管に水を入れた場合(ガス-水蒸気系)を扱い,高周波電流の挙動を中心として単独ガスとの異同を明らかにした。
2成分混合ガス系の場合はその挙動が, a) ほぼ両者の中間にくるもの, b) 両者のいずれか一方に近いもの,の二つに大別される。 a) に属するものとしては,ヘリウム-アルゴン,ヘリウム-水素系など, b) に属するものとしては,ヘリウム-酸素,アルゴン-酸素,窒素-水素系があげられる。
ガス-水蒸気系については,水素系がやや特異な挙動を示すほかはいずれもその高周波分布にかなりの類似性が認められる。
以上の実験結果は気体反応の立場から,主として電荷移動,電子親和力などによって理解される。
この記事は最新の被引用情報を取得できません。