アクリジソ-9-カルパルデヒドとベンジリデンボスホランとあ反応は比較的好収率で9-スチリルアクリジンを与えたが,置換ベンジリデソホスホランとの反応はほとんど進まなかった。しかし,Campbellらの方法を用いると短時間で収率よくスチリルアクリジン類がえられ,この反応はヨウ化リチウムや水の影響を受けず,また,窒素雰囲気下で反応を行なう必要がないことなどを明らかにした。また,この方法によってp-ニトロベンジルポスホニウム塩と各種芳香族アルデヒドとの反応はかなりの収率で対応するスチリル体を与えた。
さらに,9-アクリジルメチルトリフェニルホスホニウム塩に対するWittig反応,および9-アクリジルメチルポスホナートに対するWadswarth反応によるスチリル体の合成も比較検討した。
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