日本化學雜誌
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活性炭へのアクリルアミドの液相吸着
宇津木 弘阪本 浩造藤田 武敏小林 昭夫
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1968 年 89 巻 12 号 p. 1163-1168

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抄録

アクリルアミドの活性炭による液相吸着を水,メタノール,クロロホルム,ジオキサン溶媒溶液で測定した。見かけの吸着等温線はBETII型またはIV型を示した。とくに水溶液の場合,比濃度のいちじるしく小さいところも急な立ち上りを示し,液底体には塊状の重合体が認められ,初濃度および活性炭添加量の増加にともない収率は増加する。これらの重合体が共存するさいの活性炭の気体吸着法による表面積値が減少を示すことから,少なくとも表面が重合体でおおわれている場合,その表面被覆の程度は気体吸着等温平衡の測定,またはそれから求められる表面積により検討できるであろうことが確かめられた。さらに活性炭によるアクリルアミド水溶液の重合について検討し,その機構を推論した。

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