1968 年 89 巻 12 号 p. 1192-1195
エチレンジアミン,その二塩酸塩,一塩酸塩,硫酸塩の水溶液,トリス(エチレンジアミン)ニッケル(II),モノ(エチレンジアミン)ニッケル(II),およびビス(エチレンジアミン)銅(II)各硫酸塩について,25℃ 水溶液の電気伝導度を測定した。エレジアミンの第一塩基解離定数として,8.14×10-5の値をえた。安定度定数の値を用いて,遊離のエチレンジアミンの濃度を計算して,その伝導度への寄与を補正し,Fuoss-Onsagerによる拡張理論により計算した結果,錯イオンの実効イオン半径はアコイオンのそれよりも小さく,また銅塩については,エチレンジアミンの配位はイオン会合定数に大きな影響を与えないことを示す。
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