1972 年 1972 巻 12 号 p. 2390-2393
リンタングステン酸を用いる両性界面活性剤の新分析法を創案した。すなわち両性界面活性剤は酸性下でリンタングステン酸と定量的に反応して錯塩沈殿を生成する。またべンゾプルプリン4Bは両性界面活性剤と結合して酸性溶液中においても酸性色を示さず,リンタングステン酸で滴定するさい終点において始めて酸性色を示す。本法ではこのような事実に基づき,検体両性界面活性剤酸性溶液101nZに,指示薬としてペンゾプルプリン4B水溶液1~2滴を加え,リンタングステン酸標準液でベンゾプルプリン4Bの酸性色を呈するところを終点として滴定し,この滴定値から有効成分量を求める。
この記事は最新の被引用情報を取得できません。