1973 年 1973 巻 12 号 p. 2252-2257
臨界温度上で,臨界2成分溶液における超音波吸収係数の周波数依存性について検討した。測定系はアセト トリル-水,トリエチルアミン上水,ジエチレングリコールジエチル テル-水,n-ヘキサンーニトベンゼンおよびII-頃クタンーニトロベンゼンの5系である。
得られた結果はFixmanによる多重緩和模型の予測とよく一致した。 Fixman理論によって解析して得られた緩和パラメーターの結果は臨界2成分水溶液における濃度ゆらぎの崩壊速度に基づく特性振動数が非水溶液のものよりも小さいことを示した。このことは音波吸収の温度依存性に基づく分子パラメーターによっても裏づけられた。
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