1973 年 1973 巻 8 号 p. 1455-1460
水溶液中の鉛(II)および銅(II)のα,α-エチレソジイミノジ(oμ;-ヒドロキシフェニル酢酸)錯体の安定なpH領域,組成,濃度安定度定数およびモル吸光係数を紫外分光光度法により求めた。金属Mと配位子(H4X)とのモル比は1:1の1種のみであるが,鉛および銅系では,それぞれpH 6,0および3.6以下で,カルボキシル基が配位したジプロトン錯体MH2Xが生成し, pHが上昇すると,フエノール基が順次配位して,モノプロトン錯体MHXおよび正常錯体MXが段階的に生成することが判明した。
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