1979 年 1979 巻 6 号 p. 748-753
トリブチルボスフィン触媒を用いて1-ブテン-3-オンとイソブチルアルデヒドを反応させると主反応生成物として2,2-ジメチル-5-オキソヘキサナ-ル[1]が得られることを見いだした。たとえばベンゼン溶媒中,1時間反応させると[1]が70%の収率で得られた。その他の生成物は4,4-ジメチル-2-シクロヘキセソ-1-オン[2],4,4-ジメチル-6-(2-メチルプロピリデン)-2-シクロヘキセン-1-オソ[3],3-ヒドロキシ-4,4-ジメチル-1-シクロヘキサノン[4]であった。さらにジアルキルアセトアルデヒドと1-ブテン-3-オンの反応では2,2-ジアルキル-5-オキソヘキサナ-ル[6]が得られた。またアクリロニトリル-1-ペンテン-3-オンおよびアクリル酸メチルの場合も対応するアルデヒド[7],[8]および[9]が得られた。この反応はトリブチルポスフィンと1-ブテン-3-オンのベタィン中間体の生成を経るMichae1型付加反応と推定した。
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