天然ゼオライト(モルデナイト系,クリノプチロライト系各2種)のスチレン重合開始能およびその熱処理温度の影響を100~900℃の範囲で検討した。その結果,用いた天然ゼオライトはいずれもスチレンの重合を開始するが,重合収率はモルデナイト系の方がクリノプチロライト系より高く,また,いずれも熱処理温度600℃で最高値を示すことが明らかになった。得られた重合体の分子量は低く,重量平均分子量(Mw)は約2400~11000また分子量分布は比較的狭く,Q値(Mw/Mn) は約2であった。得られた結果を天然ゼオライトの酸強度などの特性値と比較検討した。
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