日本化学会誌(化学と工業化学)
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塩化鉄 (III) を用いたベンゾピナコール類のピナコール転位
山本 二郎松尾 稔信岡本 勇三
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1988 年 1988 巻 10 号 p. 1709-1712

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抄録
ベンゾピナコール [1] と塩化鉄 (III) のニトロエタン溶液を室温で放確すると, ピナコール転位が進行し定量的に 1,2,2,2-テトラフェニルエタノン(ベンゾピナコロン) [7] が生成した。[1] の二, 三の誘導体と塩化鉄 (III) との反応でも, 穏和な反応条件で相当するベンゾピナコール類が高収率で得られた。これらの反応は分子内的に反応が進行すると思われる。
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