日本化学会誌(化学と工業化学)
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ゾル-ゲル法によるガラスおよびセラミックスの作製
作花 済夫
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1988 年 1988 巻 3 号 p. 243-252

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抄録

ゾル-ゲル法は,金属アルコキシド,その他の金属有機化合物,あるいは無機化合物を均質な溶液とし,溶液中での化合物の加水分解,重合反応によって溶液をゾルを経てゲル化させ,ゲルの加熱によって所望の組成をもつ酸化物ガラスおよび所望の結晶相をもつセラミックスを得る方法である。この方法では,とくに金属アルコキシドを使用すると,ガラスおよびセラミヅクスを従来の方法にくらぺてはるかに低温で合成することができる。本総合論文ではiはじめに,ゾル-ゲル法の概要を述べ,つぎに,ゲル化時にバルク体およびファイバーとして成形し,その後の加熱によって形を変えないで,ガラスまたはセラミックスの成形体を得る方法について,シリカガラスを例として詳述する。

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