1989 年 1989 巻 9 号 p. 1523-1530
シリカーアルミナの物性を制御することを目的に,種々のジオールを溶媒に用いて化学混合法によりシリカ-アルミナを合成し,ジオールの構造とシリカーアルミナの比蓑面積や酸性度の関係について調べた。X線回折からいずれのシリカーアルミナも合成時の溶媒によらず非晶質であり,また,未焼成試料のDTAの結果から連続的に吸熱ピークがみられるものと2ヵ所で吸熱ピークがみられるものがあることがわかった。シリカ-アルミナの比表面積は一般にジオールのアルキル側鎖の数や長さが増すにつれて増加するが,エチレングリコール1,3-プロパンジオールは分子径が小さいにもかかわらず大きな比表面積を与え,ヒドロキシル基をもつ炭素が第一級および第ご級の1,4-ジオール綜非常に小さな比づロ表面積を示した。指示薬を用いる酸度灘定で,1,2-ジオールは構造に依存して酸章が変化することがわかった。NH3-TPD法による酸測定さほ工盛ジオールは化学結合したジオールが多く残存しているものほど酸強度は強ぐ,1,3-ジオールでほ遊の傾向を示した。
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