日本化学会誌(化学と工業化学)
Online ISSN : 2185-0925
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ガラス平面板上液滴の蒸発機構
宇津木 弘遠藤 敦鈴木 昇飯倉 義満相場 勝也松葉 輝夫野津 敬
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1989 年 1989 巻 9 号 p. 1531-1539

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抄録

未処理が,疎水(親油)化表面処理熱線反射ガラス,ラフロンおよびポリ塩化ビニル板上の水,表面張力が水より小さいキノリンおよコンクリート浸出水溶液滴蒸発を,接触および液滴底長の時間変化を測定することにより検討した。液滴蒸発には2種の型のあることが認められ泥。(1)蒸発にともない液滴底長は変化せず接触角が減少する。(2)接触角は一定で液滴底長する。未処理熱線反射ガラス表面への水および黍再処理熱線反射ガラス表面へのコンクリート浸出水溶液液滴(1)の型の蒸発,表面処理熱線反射ガラス,テフロン,ポリ塩化ビニル板への水滴およびキノリン(2)の型の蒸発をを示す。これらの2種の型の液滴蒸発につき速度式を導いた。これらは実験結果をよく説明することが認められた。蒸発機構(2)についての後退接触角について検討した。

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