認知神経科学
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シンポジウムI 運動による認知機能改善
認知機能改善のためのエクササイズを探る
──高齢者の認知機能低下に関わる諸因子観察と予防介入による抑制効果の検討──
田中 喜代次
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キーワード: 運動, MCI, 認知症予防
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2015 年 17 巻 3+4 号 p. 150-154

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抄録

【要旨】認知症状の改善に運動が有効との確かなエヴィデンスは得られていないが、認知症の発症を抑制したり、測定によって得られる認知機能の有意な数値改善が認められている。どのような運動が推奨されるべきかについては、未だ見解の一致を見ないが、脳の機能とともに、筋肉、骨、心臓、肺、血管などへの有効性を考えると、一生涯を通して人が多種多様の運動を実践する意義は明らかである。しかしながら、運動の効果を肯定しない研究発表も散見でき、今後のさらなる検討が期待される。

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© 2015 認知神経科学会
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