認知神経科学
Online ISSN : 1884-510X
Print ISSN : 1344-4298
ISSN-L : 1344-4298
高次脳機能障害と自動車運転
蜂須賀 研二
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 9 巻 3 号 p. 269-273

詳細
抄録
【要旨】高次脳機能障害があり自動車運転をして自損事故を生じた2症例を報告する。症例1は脳出血後の左片麻痺で半側空間無視を有する患者であり、医師の運転禁止の助言を守らず自動車運転を再開し自損事故を起こした。症例2は外傷性脳損傷患者であり、症例1の経験を踏まえ自動車運転適性評価と再開手順を定め、これに準拠して運転再開したが自損事故を生じた。安全運転助言検査を用いて外傷性脳損傷者の自動車運転特性を分析すると、外傷性脳損傷患者は健常者よりも認知反応時間のばらつきが大きいことが判明した。高次脳機能障害者の自動車運転は社会的にも重要な問題であり、今後の学際的臨床研究が必要である。
著者関連情報
© 認知神経科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top