抄録
目的:アンケート形式による,3年間の宇治武田病院健診センターの満足度調査における満足度の推移,ならびに自由記述意見の分析を行い検討した.
方法:健診終了後にアンケート用紙へ記入を依頼した人間ドック受診者全員3,392人を対象とした.研究方法は,当院で規定した人間ドック満足度8項目に関しては満足度の推移を,自由記述意見に関しては内容区分と感情区分に分類して検討した.
結果:既定の項目に関しては,同程度の満足度で3年間推移した.待ち時間の項目以外で,「非常に満足」の比率は30%以上の高い水準で推移し良い結果であった.2015年度では「待ち時間」に関する既定の項目での評価に変化はなかったが,自由記述意見では感情面での評価として,苦情が減少し,お褒め・感謝の数値が有意に増加していることが確認できた.
結論:自由記述意見の分析により規定の項目における満足度調査ではみえない有意義な結果が導き出された.特に,「待ち時間」における自由記述意見の感情面での変化は,看護師(Ns)の増員による熟練スタッフの定着,それに伴うリーダーNs制度の導入による接遇の改善が関連していると思われた.