抄録
人間ドック健診の胃X線検査において,使用した高濃度バリウムについて検討した。受診者2,690人中無作為に抽出した1,500人に濃度の異なるバリウム(a:K社150w/v%,b:H社200w/v%,c:K社,H社1:2で混合した200w/v%)を使用して画像評価及び受診者からのアンケート調査を行った。b,cの200W/V%バリウムに凝集が多くみられたが,Cは胃小区描出能及びバリウムの付着性で,不良と判定された割合が少なかった。また,アンケート調査から高濃度ゆえの飲みにくさは認められなかった。