健康医学
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人間ドックの超音波検査で発見された膵疾患について―特に嚢胞性疾患について―
小松 淳子折津 政江
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1999 年 14 巻 1 号 p. 34-36

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抄録

当センターの1年間の人間ドック受診者3,995例中,腹部超音波検査の膵臓の有所見率は膵管拡張3mm以上0.5%,内部不均一0.8%,嚢胞性病変0.05%,充実性病変0.05%など1.6%(64例)だった。確定診断された膵管内乳頭腺癌,真性嚢胞,仮性嚢胞の各症例を呈示する。膵疾患の診断は難しく,診断には種々の精密検査を要するが,現時点においては,腹部超音波検査による注意深い観察が最良のスクリーニング法である。

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© 公益社団法人 日本人間ドック学会
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